名護市の屋上防水|雨の多い時期と台風前に知りたい工事の流れ8工程

名護市の屋上防水

雨の多い季節と台風の前に、屋上の防水を見直したい方へ。
工事の流れを順番に、名護の気候データとあわせて解説します。

名護市で陸屋根(平らな屋根)の一戸建てにお住まいの方から、「屋上防水はどんな手順で進むのか」「何日くらいかかるのか」「いつ頼めばいいのか」という疑問をよく耳にします。屋上は普段なかなか上がらない場所なので、工事の中身が見えにくいのも無理はありません。

この記事では、屋上防水の工事がどのような工程で進むのかを、現地調査から完了確認まで一つずつ解説します。あわせて、気象庁の平年値から見た名護の雨の多い時期や台風の傾向、名護市の住宅関係の補助制度についても、公式情報で確認できた内容をまとめました。

名護市の気候と屋上防水の関係

名護市は沖縄本島北部に位置し、総面積は210.80平方キロメートルと、県内でも竹富町・石垣市に次ぐ広さを持つ市です(名護市公式サイトより)。昭和45年に名護・屋部・羽地・屋我地・久志の5町村が合併して誕生した経緯もあり、市内には海沿いの集落から山あいの地域まで、さまざまな環境の住宅があります。

屋上防水を考えるうえで知っておきたいのが、雨の量と時期です。気象庁の名護観測所の平年値(1991〜2020年)は次のとおりです。

項目名護の平年値屋上防水との関係
年降水量2,120.7mm年間を通して雨が多く、屋上に水が当たる機会が多い
降水量が多い月6月 291.7mm、8月 265.9mm、9月 238.4mm梅雨と台風の時期は工事が止まりやすい
降水量が少ない月1月 96.8mm比較的、工程を組みやすい時期
年平均気温22.8℃強い日差しと高い気温で防水層の表面が傷みやすい
年平均相対湿度75%下地が乾きにくい日は施工を見合わせることがある

さらに、気象庁の統計では沖縄地方に接近する台風は年間7.7個(平年値)で、8月・9月に多くなっています。平らな屋上は、大雨のときに水がたまりやすく、排水口が詰まると一気に水位が上がります。名護の雨の多さを考えると、防水層の状態と排水口の手入れは、住まいを守るうえで欠かせないポイントです。

屋上防水とは|主な工法の種類

屋上防水とは、コンクリートの屋根の上に水を通さない層(防水層)をつくり、雨水が建物の中に入るのを防ぐ工事です。コンクリートは丈夫な材料ですが、それ自体は水を少しずつ吸い込み、ひび割れがあれば水が通り抜けてしまいます。防水層は、その表面を覆う「雨がっぱ」のような役割をしています。

ウレタン塗膜防水液体の防水材を塗り重ねて、継ぎ目のない防水層をつくる工法。形の複雑な屋上にもなじみやすく、改修工事で広く使われています。
シート防水塩ビやゴムのシートを貼って防水層をつくる工法。厚みが均一になりやすい一方、継ぎ目の処理が重要になります。
FRP防水ガラス繊維と樹脂で硬い防水層をつくる工法。ベランダなど比較的狭い場所で使われることが多いものです。
アスファルト防水アスファルトを含んだシートを重ねる工法。大きな建物で使われることが多く、戸建て住宅の改修では採用されないこともあります。

どの工法が合うかは、今ある防水層の種類や傷み具合、屋上の広さや形、排水の状態によって変わります。この記事では、戸建て住宅の改修で採用されることの多いウレタン塗膜防水を例に、工事の流れを説明します。

ウレタン塗膜防水の「密着工法」と「通気緩衝工法」

同じウレタン塗膜防水でも、下地への貼り付け方によって大きく2つの工法に分かれます。どちらを選ぶかで、工程や向いている屋上の状態が変わります。

工法つくり方向いているケース注意点
密着工法下地に直接、防水材を塗り重ねる下地が乾いていて傷みが少ない屋上、比較的狭い面積下地に水分が残っていると、ふくれが出やすい
通気緩衝工法下地との間に通気用のシートを敷き、脱気筒から湿気を逃がす雨漏りの経験がある屋上、下地に水分を含んでいる可能性がある屋上工程と部材が増えるぶん、工期や費用に影響する

雨が多く湿度も高い地域では、コンクリートの下地に水分が残りやすく、それがふくれの原因になることがあります。どちらの工法が合うかは、現地調査で下地の状態を確認したうえで判断します。

工事の前に確認したい、屋上の劣化サイン

次のような症状がある場合は、防水層が傷んでいる可能性があります。工事の流れを知る前に、まずはご自宅の屋上の状態を確認してみてください。安全のため、手すりのない屋上の端には近づかないようにしましょう。

  • 表面の色あせ・粉っぽさ:表面を保護するトップコートが紫外線で傷んでいるサインです。
  • ひび割れ:防水層やその下のコンクリートに割れが出ていると、雨水の通り道になります。
  • ふくれ:防水層の下に水分や空気が入り込み、表面が風船のように膨らんでいる状態です。
  • はがれ・めくれ:端部や立ち上がり部分で防水層が浮いていると、すき間から水が入ります。
  • 水たまり:雨のあと何日も水が残る場合は、勾配や排水口に問題があることがあります。
  • 雑草・コケ:土やほこりがたまり、植物が根を張ると防水層を傷めます。
  • 室内の天井のしみ:最上階の天井にしみが出ている場合は、すでに雨水が入っている可能性があります。

屋上防水工事の流れ|8つの工程

ここからは、ウレタン塗膜防水を例に、工事の流れを工程ごとに見ていきます。

屋上防水工事の流れを、現地調査・高圧洗浄・下地補修・排水口まわり・プライマー・防水層・トップコート・完了確認の8つの工程で示した図解
図解:合同会社アインツベルン作成

工程1 現地調査

屋上に上がり、防水層の種類と傷み具合、ひび割れ、ふくれ、排水口の状態、手すり壁(パラペット)の立ち上がりなどを確認します。室内に雨漏りの跡があれば、その位置と屋上の状態を照らし合わせます。今ある防水層をはがすか、上から重ねて施工できるかも、この段階で判断します。

工程2 高圧洗浄

屋上にたまった土やほこり、コケ、古いトップコートの浮きなどを高圧洗浄で洗い流します。汚れが残っていると新しい防水材が密着しにくくなるため、仕上がりの持ちに関わる大切な工程です。洗浄のあとは、下地が乾くまで時間をおきます。湿度が高い日や雨のあとは、乾燥に時間がかかることもあります。

工程3 下地補修

コンクリートのひび割れや欠け、古い防水層のふくれやはがれを補修します。ふくれた部分は切り開いて処理し、段差は補修材で平らに整えます。下地が傷んだまま防水材を塗ると、その部分から再び不具合が出やすくなるため、見えなくなる工程ですが手を抜けない部分です。

工程4 排水口(ドレン)まわりの処理

屋上の雨水を流す排水口は、防水の弱点になりやすい場所です。中にたまったごみを取り除き、状態に応じて改修用の部材を取り付けるなどして、防水層と排水口のつなぎ目から水が入らないようにします。大雨の多い名護では、とくに丁寧に確認したい部分です。

工程5 プライマー塗布

プライマーは、下地と防水材をしっかり接着させるための下塗り材です。これを塗ることで、防水層がはがれにくくなります。塗り残しがないよう、立ち上がり部分や角まで丁寧に塗っていきます。

工程6 防水層の施工

ウレタン防水材を、決められた厚みになるよう塗り重ねます。一度に厚く塗るのではなく、乾燥時間をとりながら複数回に分けて塗るのが基本です。必要に応じて、補強用のシート(メッシュ)を入れて、下地の動きによるひび割れを防ぎます。また、下地の湿気を逃がす通気緩衝工法を選ぶ場合は、専用のシートと脱気筒を設置します。

工程7 トップコート塗布

防水層の上に、紫外線から守るためのトップコートを塗ります。防水層そのものは紫外線に弱いため、トップコートがあるかどうかで持ちが変わります。トップコートは防水層より早く傷むため、数年ごとに塗り直すことで、防水層を長持ちさせることができます。

工程8 完了確認

塗り残しやムラ、排水口まわりの仕上がり、立ち上がり部分の端の処理などを確認します。工事の前後や途中の写真を残しておくと、どのような工程で施工されたかをあとから確かめることができます。

工事にかかる日数と、名護で工事をしやすい時期

屋上防水の工期は、屋上の広さや下地の傷み具合、工法によって変わります。防水材は工程ごとに乾燥時間が必要で、雨の日や下地が湿っている日には作業ができません。そのため、天気によって日数が延びることがあります。

先ほどの名護の平年値を見ると、6月が最も雨が多く、8月・9月も降水量が多い時期です。台風の接近も8月・9月に多くなっています。一方、1月は年間でもっとも降水量が少ない月です。こうした傾向から、梅雨や台風の時期を避け、秋から冬にかけて計画すると工程を組みやすくなります。

ただし、すでに雨漏りが起きている場合は、時期を待つ間に被害が広がるおそれがあります。その場合は、まず応急的な処置で雨水の侵入を止め、天候の落ち着いた時期に本格的な防水工事を行うという進め方もあります。

防水工事と一緒に確認しておきたい屋上まわり

屋上から雨水が入る原因は、床面の防水層だけとは限りません。工事の機会に、次のような部分もあわせて確認しておくと、雨水の入り口をまとめて減らすことができます。

場所よくある傷み確認のポイント
手すり壁(パラペット)の立ち上がり防水層の端のはがれ、ひび割れ床から壁に立ち上がる角や端の処理がしっかりしているか
手すり壁の天端・笠木天端のひび、金物の継ぎ目のすき間上から雨が入り込む経路になっていないか
屋上タンクや室外機の架台脚元のさび、固定部まわりのひび防水層を貫通している部分の処理が傷んでいないか
屋上への出入口・塔屋扉の下端や壁との境目のすき間シーリングが切れていないか
外壁との境目外壁側のひび割れ屋上の防水だけでなく外壁側からの浸入がないか

工事が終わったあとの手入れ

防水工事は、完成したら終わりではありません。防水層を長持ちさせるために、次のような手入れを続けることが大切です。

  1. 排水口の掃除:落ち葉や砂がたまると水が流れにくくなります。台風シーズンの前と後には、手の届く範囲で確認してください。
  2. 年に1回程度の目視点検:色あせやひび、ふくれが出ていないか、同じ位置から写真を撮って比べると変化に気づきやすくなります。
  3. 物を直接置かない:重い鉢植えや物置を防水層の上に直接置くと、傷みや水たまりの原因になります。
  4. トップコートの塗り直し:表面の保護層が傷んできたら、防水層まで傷む前に塗り直しを検討します。

名護市の住宅関係の補助制度は?

名護市の公式サイトでは「令和8年度名護市空き家住宅改修支援事業」が案内されています。2026年10月30日に確認した内容は次のとおりです。

項目内容(名護市公式サイト・要綱より)
対象となる住宅市内の一戸建てで、居住者のいない状態がおおむね1年以上続いている空き家(別荘などは除く)
対象工事の例間取り変更、台所・浴室などの改修、設備の改修、屋根・外壁等の外装の改修 など
補助額補助対象経費の40%、上限40万円
申請期間(令和8年度)令和8年7月3日~12月25日(予算の上限に達した場合は締切)
施工者の条件市内に本社または営業所を有する法人、または市に住民登録のある個人施工業者
窓口名護市 建設部 建築住宅課

この事業は空き家を活用するためのもので、今住んでいる住宅の屋上防水は対象になりません。また、屋上防水が「外装の改修」に当たるかどうかは要綱だけでは確認できなかったため、検討される場合は市の窓口でご確認ください。施工者は市内の業者に限られており、中城村を拠点とする当社の工事はこの条件に当てはまりません。

屋上防水を依頼するときのポイント

  • 屋上に実際に上がって、排水口や立ち上がりまで確認してくれるか
  • 今の防水層の種類と、重ねて施工するか撤去するかの説明があるか
  • 工法の名前、塗る回数や厚み、トップコートの有無が見積もりに書かれているか
  • 雨や台風で工事が止まった場合の対応を説明してくれるか
  • 工事中の写真で工程を報告してもらえるか
  • 保証の有無と内容が書面で示されているか

屋上だけでなく、外壁のひび割れやシーリングから雨水が入ることもあります。外壁まわりの防水の考え方は外壁リフォームで大切な「防水対策」について|住まいを長持ちさせるための基礎知識で、台風への備えは台風に備える住まいづくり|沖縄で安心して暮らすためのリフォームの考え方で解説しています。

合同会社アインツベルンの屋上防水

合同会社アインツベルンは中城村を拠点に、名護市を含む沖縄本島全域で、屋上防水・シーリング、外壁塗装、クラック補修、防音工事を行っています。

  • 現地調査・お見積もり無料:屋上の状態を確認し、防水工事が必要かどうかからご説明します。
  • 自社施工:外注に出さず、自社で施工します。
  • 工事内容に応じた保証:工事の内容に合わせた保証をお付けしています。
  • 丁寧な施工:洗浄、下地補修、排水口まわりなど、仕上がると見えなくなる工程も丁寧に行います。

当社の考え方は5つの安心ポイントでご紹介しています。

よくある質問

工事中は家にいても大丈夫ですか?
屋上の工事なので、多くの場合は普段どおり生活していただけます。ただし、防水材によってはにおいが出ることがあるため、窓の開け閉めなどについて事前にご案内します。
今の防水層の上から重ねて施工できますか?
防水層の種類や傷み具合によっては可能です。ふくれやはがれが広い範囲に出ている場合は、撤去してからのほうがよいこともあるため、現地調査で判断します。
トップコートだけ塗り直すことはできますか?
防水層がまだしっかりしていて、表面の保護層だけが傷んでいる場合は可能です。早めにトップコートを塗り直すことで、防水層の傷みを遅らせることができます。
雨漏りしている場所と、屋上の傷んでいる場所は同じですか?
同じとは限りません。雨水は防水層の下を伝って移動することがあるため、離れた場所から入った水が別の場所に出ることもあります。
名護市でも現地調査に来てもらえますか?
はい。当社は沖縄本島全域を対応エリアとしており、名護市も含まれます。現地調査・お見積もりは無料です。

まとめ|名護の屋上防水は、工程と時期を知って計画的に

屋上防水の工事は、現地調査、洗浄、下地補修、排水口まわりの処理、プライマー、防水層、トップコート、完了確認という順番で進みます。仕上がりの持ちを左右するのは、完成後には見えなくなる洗浄や下地補修、排水口まわりの処理です。

名護は年間の降水量が多く、6月や8〜9月は雨や台風で工事が止まりやすい時期です。屋上の色あせやふくれ、水たまりなどに気づいたら、天候の落ち着いた時期に工事ができるよう、早めに点検を受けておくと安心です。

屋上の色あせ・ふくれ・水たまり、気になっていませんか。

現地調査・お見積もりは無料です。

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参考資料:気象庁「過去の気象データ」名護 平年値(1991〜2020年)/気象庁「台風の平年値」/名護市「名護市の紹介」/名護市「令和8年度名護市空き家住宅改修支援事業について」・名護市空き家住宅改修支援事業補助金交付要綱 ※制度の内容は2026年10月30日時点で確認したものです。最新の情報は名護市の窓口でご確認ください。
文:合同会社アインツベルン